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こんばんは。
男性の肌悩みとして非常に多いのが「ニキビ跡」。若い頃のニキビが跡になってクレー
ター化していたり、赤みが消えなかったり。そこで今回は、ニキビ跡が残ってしまう原
因を踏まえて、効果的なスキンケアの方法や皮膚科での治療法などについて解説してみ
ます。
<ニキビ跡はなぜできる?>
ニキビ跡と呼ばれるものには2種類あります。1つは「色の変化」、つまり赤みを帯びて
なかなか消えない状態や、茶色などに色素沈着した状態のこと。そしてもう1つは「形
の変化」です。クレーター状に陥没したり、硬く盛り上がってシコリ状になったりして
いる状態を指します。
<メンズにニキビ跡ができやすい理由は?>
①そもそもニキビができやすいから
男性は女性に比べて男性ホルモンが多く放出されるため、皮脂の分泌が盛んです。その
ため毛穴に皮脂が詰まりやすく、そこにアクネ菌が繁殖してニキビができやすいので
す。
また仕事などでストレスフルな生活を送りがちなため、ストレスホルモンが放出され皮
脂腺を刺激されることもニキビが生じやすい理由のひとつです。ニキビが次から次へと
できるため、それが悪化してニキビ跡になることも多いといえます。
②毎日の髭剃りで肌を傷つけている
男性は髭剃りによって肌に慢性的に刺激を与えています。ニキビができているときに髭
剃りをすると炎症が悪化し、ニキビ跡として残りやすくなってしまいます。
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<メンズのニキビ跡を消すには?>
ニキビ跡には色(PIE、PIH)と形(萎縮性瘢痕、肥厚性瘢痕)の2つがあることは前述
の通りです。まず色について説明します。
①赤み・色素沈着など、「色の変化」が見られるニキビ跡の場合
そもそもニキビができると必ず色(赤み)が残ります。ただしこの赤みは2〜3か月は目
立つものの、時間の経過と共に改善して最終的には目立たなくなることが大半です。赤
みに対する治療として、まずは「これ以上ニキビを増やさない」こと。適切なスキンケ
アを行い、場合によっては外用薬などを用いてニキビを予防すること、または軽症で済
ますことが最善の赤み治療と言えるでしょう。
6か月以上経過しても残ってしまった色については、内服薬や外用薬、医療機器による
治療を行います。トラネキサム酸やL-システインなどの「メラニン産生を抑える」治療
薬、ケミカルピーリングやトレチノインなどの「皮膚ターンオーバーを促進する」治療
薬、そしてロングパルスレーザーなどの「血管に作用し赤みを改善する」治療を行いま
す。
②クレーターやシコリなど「形の変化」が見られるニキビ跡の場合
次に「形」について。萎縮性瘢痕についてはフラクショナルレーザーやダーマペンなど
が代表的な治療方法です。完全に元通りにすることは難しいですが、複数回の施術を繰
り返すことで凹みを目立たないよう改善することが可能です。肥厚性瘢痕に対してはス
テロイド注入を用いることが一般的です。
一度できてしまうとなかなか治らないニキビ跡。ニキビ跡で悩んでいる方は、日頃のス
キンケアを見直すほか、皮膚科や美容皮膚科に相談してみるのが改善の近道かもしれま
せん。また、ニキビ跡ができないようにするには、そもそもニキビができにくい肌状態
を保つことが非常に大切です。肌質に合わせたスキンケアを実践する・ニキビができて
も触らずに肌を清潔にするよう心がけるなど、正しい対処法を知っておきましょう。